上司が傲慢なのは、脳の働きによるものなのかも知れない

上司 傲慢

 

YesAnd_Fire

昇進して、友達や仲間が減ったと感じている方はいませんか?

 

(写真はあくまでもイメージです。政治的意図は全くございません)

こんにちは、お腹周りの浮き輪にはビールが入っていると信じている Fabo の加古です。

 

権力を握ると変になっちゃう人がいます。借用書はちゃんと書きましょうね。

 

さて、政治的なことはさておき、自戒の意味も込めて私の経験上、管理職だからと虚勢を張っているタイプの上司は、うまく行かないか、全く尊敬されません。

 

ご安心ください、権力者が傲慢になるのは、脳のメカニズムによるものだそうです。生まれ持った性格の悪さが全て悪い訳ではないようです。

 

傲慢さは脳の本来的な働きによる

 

CNN の記事によると

研究チームによれば、人が自分の権力を認識すると、脳の仕組みがはたらいて他人に対する思いやりを失ったり、他人の立場に立って考えることができなくなったりすることが、今回の研究で示されたという。

過去の研究では、サルや人には、自分が物をつかもうとしている時と、他者が物をつかもうとしているのを見ている時とで脳が同じような反応をする共感の仕組みがあることが分かっている。

しかし今回の研究で、人が権力を持つと、脳が本来的に持っているメカニズムによってこの共感の仕組みが機能しなくなることが判明したという。

http://www.cnn.co.jp/m/fringe/35039080.html

 とのことです。

「共感の仕組みがなくなる」からヒラだった時に良い人だったのに、マネージャーになったら急に人が変わった、何てことが起きるのですね。

マネージャーになって、思いやりや気配りがなくなり、だんだんチームの雰囲気が悪くなり、部下に病んでしまう人、辞めちゃう人が増えてしまうのも脳の本来的な働きによるものなのかも知れません。

 

魔法の言葉 ” Yes And “

 

思いやりや気配りって具体的には難しいですよね。そこで、魔法の言葉を一つ、それは

 

Yes And

 

「いいね、それじゃあ」とでも言いましょうか、部下の意見や相談を必ず、一旦「いいね」で受け入れて「それじゃあこうするのはどうかな?」とアイデアを付け加えて返すコミュニケーションの方法です。

 

言葉ではわかった様な説明をしますが、実際にやってみるのは、意外と難しいものです。仕事ができるマネージャーは特に部下のアイデアや相談のリスクやアラが直ぐに見えてしまいます。ダメなことをわかりつつ、一旦「いいね」と言う一見無駄な様に感じてしまい、最初から「ダメなものはダメ」と言ってしまった方が効率が良いと考えてしまいます。

 

そこをグッと我慢してください。部下は意見やアイデアを毎回否定されると相談はしなくなりますし、会議でも発言しなくなります。そもそも、自由な会話ができないチームに何の意味があるのでしょうか? もし、自由な発言が鬱陶しいのであれば、完全な個人プレーにして、数字の管理だけしておいた方がよっぽどましです。

 

また別の記事の紹介です。グーグル社ではグローバルで限られたマネジャーにのみ与えられる“Great Manager Award”という賞があるそうです。その賞を日本でただ1人、受賞したマネージャのチームの方はこのように語っています。

 

『こんなこと聞いていいのかな』とビビリながら質問したんですが、みんな『いい質問だね!』と言って答えてくれるんですよ。発言したことは誰かが必ず拾ってくれる。そうすると自信がついて、自然に質問や発言ができるようになるんです。

 

また、その受賞したマネージャーの方は

 

「ミーティングや商談の後に反省会をするんですが、みんな必ず悪いことから言ってくるんですよ。でも、過去はやり直せないから悪い要素を探しても仕方ない。だから『まずうまくいったところから話そう』と言ってよかったことを挙げてもらう。

その後、『わかった、じゃあ次回はどうしよう?』と聞くとまた悪い話ばかり出てくるので、『そうじゃない。次同じことをするとしたら、どうすればもっとよくできるか?』と尋ねる。そうやってものの見方を矯正していきました」

「ここが悪いから直せ」ではなく、「もっとよくするにはどうすべきか」と考えたほうが前向きに物事に取り組める。前述したようにメンバーに改善ではなく「高い期待」を求めるのも、ポジティブなアプローチをとるためであろう。

細やかなコミュニケーション、厳しいルールに加えて、絶えない笑い。こういったチームづくりにこだわる理由を、小川は「おもしろい人と仕事をしたい」からだと言う。

 http://president.jp/articles/-/8871

とおっしゃっています。面白く、自由に意見を交わせる雰囲気だからこそ、常に達成するチームになるのだと。

 

相手を喜ばせることだけ考えれば良い

 

もし、Yes And が難しいという方は、

 

Give Your Partner a Good Time.

 

「相手を喜ばせることだけ考えれば良い」と唱えてください。ほんの少し、脳の本来的な働きで失われた思いやりや気配りが蘇るかもしれません。こちらは以前の記事に詳しく書いておりますので、よろしければこちらもご覧ください。

 

それでもダメという方は、「Yes And」 や 「Give Your Partner a Good Time」 を楽しく学ぶことができる、ビジネスリアクション研修のチームでの受講をご検討ください。

 

上司が傲慢なのは脳の本来的な働きによるものかもしれない、というお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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