Faboは、なぜインプロを活用したトレーニング事業を立ち上げたのか?
昨日は、体調が悪く銀座で歌舞伎のお練りが観られなくて残念な Fabo の加古俊彦です。
マシ・オカさんの経歴
突然ですが、マシ・オカさんをご存知ですか?
海外ドラマが好きな方であれば『HEROES/ヒーローズ』の「ヒロ・ナカムラ」役を演じた方だとおわかりかと思います。
ハリウッド俳優として有名な彼ですが、経歴は非常に多彩です。
Wikipedia によると、東京渋谷出身で6歳のときに渡米。
- 小さい頃の IQ が180以上あり、いわゆるギフテッドだった
- 名門ブラウン大学に進み、数学、コンピューターサイエンス専攻、副専攻は舞台芸術
- ジョージ・ルーカスが設立した特殊効果開発の ILM 社に入社
- 『スターウォーズ』、『ハルク』といた映画の特殊効果のための画像描写アプリケーション開発に携わる
- 演劇のキャリアを積むために LA に異動
- テレビや映画の端役を勤めながらセカンド・シティやインプロヴ・オリンピック・ウェストで即興コメディの修行
- 後にドラマ『HEROES/ヒーローズ』のヒロ・ナカムラ役でレギュラーに
- ドラマ撮影中も ILM の社員として働いている
- 最近では、『Hawaii Five-0』の監察医役で出演している
沖縄国際映画祭でインプロビゼーションのワークショップ
そんな彼が、先日沖縄国際映画祭で高校生向けにインプロビゼーションのワークショップを実施しました。
インプロビゼーション
聞きなれない言葉ですよね。日本では通称「インプロ」とも呼ばれ「即興」の意味です。
インプロは、マシ・オカさんの経歴にもある50年の歴史を持つ即興コメディ劇団「セカンド・シティ」が推奨するトレーニング手法で、演劇やコメディだけではなく、欧米では、広くビジネス・トレーニングにも取り入れられています。
噂では、シカゴあたりのエグゼクティブは、朝活としてインプロをやってから出社するとのこと。
今回マシ・オカさんは、沖縄の高校生にインプロのワークショップを実施。高校生の皆さんは、インプロのゲームを始めは戸惑いながらも楽しんだとのこと。
マシ・オカはインプロにおける基本理念として「相手のことを肯定する」「誰が何を言ってもOK」「お互いを生かす」「いろいろなアイデアを出す」といったことを挙げ、ワークショップの最後に「相手の言うこと、考えをイエスと受け入れると、冒険と希望を得ることができる。いろんな可能性の扉が開きます」と高校生たちにメッセージを送った。
なぜインプロを活用したトレーニング事業を立ち上げたのか?
さて、前置きが長くなってしまいましたが、実は Fabo もこの「インプロ」を取り入れたビジネストレーニング事業を立ち上げました。
インプロビゼーションとかインプロ、即興劇… 日本人にとっては聞きなれない、とっつきにくい言葉ですよね。こういう場合、Fabo では別の名前を付ける習性があり、「リアクション体操」と呼んでいます。何か親しみやすくないですか !?
さて、Fabo がインプロを取り入れたトレーニング事業を始めるきっかけは、「インプロカレッジ」の皆さんとご縁があったことが大きのですが、更にその効用に注目したからなのです。
今、会社や仕事を窮屈と感じる方が増えているように思います。社内の閉塞感を打開しようと、飲み会を推奨したり、運動会を復活させたりと対策を講じていると聞きます。また、新人や若手社員に求める能力の上位は「コミュニケーション能力」だそうです。
飲み会や社内イベントは、楽しい人にとっては良いのですが、会社の関係を引きずったまま楽しめない人もいます。
今のビジネスパーソンは、あうん、というよりも言葉を使った高度なコミュニケーション能力を要求されています。更に厳しい状況を切り開いていく、クリエイティビティも。しかし、閉塞感が漂う、叱る文化の会社でクリエイティビティは存分に発揮されるのでしょうか。そんな中、この「インプロ」に出会いました。
「インプロ」の基本的なルールに「相手を受け入れ、自身も肯定する」ということがあります。ゲームの中では、上司・部下のような上下関係はなく、フラットな立場で相手や相手のリアクションを否定や拒絶せず、肯定するのです。そこで、いきなり会社の雰囲気や文化を変えることは難しいが、ビジネストレーニングを通じて会社の日常に変化をもたらすことができるのではないかと。
「リアクション体操」= インプロ
それからは、トントン拍子で Fabo が「リアクション体操」としてビジネストレーニングを提供することとなりました。
そのトレーニング「リアクション体操」の特徴は、
円滑なコミュニケーションやクリエイティビティを求めるビジネスパーソンのための身体を使った楽しいゲームです。基本ルールは「相手を受け入れ、自身も肯定する」こと。
- 数百の即興性の高いゲームからビジネス向けにゲームを組み立て
- 会社では非日常的な平等でフラットな場をつくります
- あえて「身体」を使うことで頭を空っぽにします
- ゲーム後に振り返りを実施し、気づきを共有します
- 即決のリアクションがビジネスの反射神経をも刺激します
といった具合で文章ではなかなか伝えにくいのですが、ゲームの様子はこんな感じ。
楽しそうでしょ?スターバックス、マイクロソフト、ピクサーなんかも採用しているそうです。
詳しくはこちら
仕事上や異性とのコミュニケーションが窮屈に感じている、たまには頭を空っぽにして身体を動かしてみたい方におすすめです。