誰もが持っている「クリエイティビティ」を開放する方法について考えてみた

クリエイティビティ

ちょっとしたコミュニケーションや課題解決にも「クリエイティビティ」は必要だと思う

 piano

 

いつもコントのようにアイデア出しを実施しております、Fabo の加古です。

さて、今回は、「クリエイティビティ」について書いてみたいと思います。

こと「クリエイティビティ」と聞くと、絵や音楽などアート寄りに考えがちですが、どんな仕事、勉強、スポーツでも「クリエイティビティ」は必須だと思っています。

「日本人には、クリエイティビティが。。。」という声をよく聞きますが、私はこんなクリエイティブな国はないと思っています。

例えば、Cool Japan で取り上げられているようなアニメ、ファッション、料理などを代表とする文化だけをとっても Japan には、クリエイティビティが満載です。

 

そんな「クリエイティビティ」を面白いアプローチで研究されている方がいます。

有名なプレゼンですので、既に観た方も多いかも知れませんが、医師でミュージシャンでもある Dr. Charles Limb は、即興演奏時のジャズミュージシャンとラッパーの脳を fMRI で調査しました。

(日本語字幕あり)

詳しい説明は動画をご確認いただければと思いますが、この実験により、ピアニストが即興演奏時に脳の自己規制を司ると考えらている部分の動きを遮断しているのではないか、ということがわかりました。

これは予備実験レベルですので、後々間違っていたということも有り得ますが、なかなか興味深い研究です。

今後更に研究が進んで、クリエイティビティを必要とする際にスイッチのように切り替える方法が編み出されると面白いですね。

 

初期段階であっても、このような研究があるのであれば、何かしらクリエイティビティを引き出す方法はないのでしょうか。

実は、脳科学の発展を待つことなく、クリエイティビティを導き出すであろう訓練が存在しています。

安心してください、その訓練は、ピアノの演奏やラップができなくても大丈夫。

 

それはインプロ(即興劇)の訓練手法を取り入れたアプライド・インプロ(応用インプロ)というものです。インプロ(即興劇)は improvisation の略で、予め台本を準備することなく、観客からお題をもらってストーリーやコメディを展開します。

台本のない正に「即興」ですので、インプロの演者は即興演奏時のジャズピアニストと同様、脳の状態を「自己規制を外し、失敗を恐れない状態」にしていなければならないと、容易に想像できます。

ジャズやラップですと、なかなかビジネスの世界に応用できそうな場面を想像することが難しいのですが、インプロの世界は簡単に応用出来ることがたくさんあります。

 

インプロの訓練方法は、短時間でコミュニケーションやクリエイティビティが発生しやすい場を作るアイスブレイク、実際に即興で演じるための訓練など、数百と言われる「ゲーム」で構成されています。

即興劇の演者は、このようなゲームを通じてクリエイティビティを開放し、ハイプレッシャーの中で会話やシーンを紡いいく訓練を行います。

 

その応用として、アプライド・インプロがあります。例えば、ビジネス上のコミュニケーション能力の向上であったり、チームビルディングであったり、その応用範囲は想像より広いのです。

その中でも最近 Fabo が注目しているのが、ブレーン・ストーミングなどのクリエイティブな会議にインプロを活用するというものです。

 

デザイン思考などでも必ずと言っていいほど、「即興」の重要性が言われています。これは少なからず、「失敗を恐れず発言する」ことや「相手の意見を否定しない」雰囲気作りなどを必要とするからではないかと考えられます。

 

いわゆるクリエイターが集まっている会社ではあまり気にすることはないのでしょう。しかし、いつも報告中心の会議を実施している会社が、いざ新製品の企画会議や難問の解決ためのブレーン・ストーミングのタイミングで「自由な発想や発言」を促しても実は上手く行かない、ということが多々あります。

 

これは、普段からフラットな立場で失敗を恐れず発言する雰囲気づくりができていないため、急に自由に発言しろと言われても。。。となってしまうからです。

 

そんな時に応用出来るのが、インプロのゲームを使ったトレーニング手法です。

 

ブレーン・ストーミングなどの会議を想定して、半強制的にフラットで自由な発言の場を設けて、誰もが没頭できるゲームを実施します。これにより、失敗を恐れない、相手の意見を否定せず活かすなど、ブレーン・ストーミングには欠かせない要素を自然に学び、実践できるように導くのです。

 

長々と書きましたが、アートな分野だけではなく、どんな仕事も新しいことにチャレンジしたり、円滑に進めたりするためには「クリエイティビティの開放」が必須です。そんな時に、インプロのトレーニングが役に立つかもしれません。

 

百聞は一見に如かず、体験してみたいと思った方は、2013年10月8日(火)19:00~ 「インプロを使ったビジネス・リアクションワークショップ」を開催しますので、是非ご参加ください。

 

今回は、クリエイティビティの開放とちょっとだけワークショップの宣伝について書いてみました。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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